ダーメンコルセットとは?腰椎用・胸椎用の違いと適応を解説
ダーメンコルセットは、軟性体幹装具の一種であり、主に脊椎の支持・固定を目的として使用されます。
保険上は「腰仙椎装具C軟性」「胸腰仙椎装具C軟性」として扱われ、
圧迫骨折や腰椎疾患など幅広い症例に適応されます。
ダーメンコルセットの分類
ダーメンコルセットは高さによって大きく2種類に分類されます。
- 腰椎用(腰仙椎装具C軟性)
- 胸椎用(胸腰仙椎装具C軟性)
腰椎用は剣状突起付近までの高さで作製される比較的短いタイプです。 一方、胸椎用は胸郭下部まで覆う高さを持ち、より広範囲の固定が可能です。
どちらが使われるかは単純に骨折部位だけで決まるわけではありません。
下位腰椎圧迫骨折でも胸椎用が選択されることがあり、 上位胸椎でも腰椎用が選択される場合もあります。
適応疾患
- 脊椎圧迫骨折
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 変形性脊椎症
- 黄色靱帯骨化症
- 脊椎転移
目的
- 腹圧を高め体幹の安定を図る
- 脊椎のアライメント保持
- 保温による疼痛軽減
メカニズム
特に胸腰椎移行部は圧迫骨折の好発部位です。
椎体は地面に対してほぼ平行であるため、 尻餅や重量物挙上などの動作で椎体前方1/3に荷重が集中し、 圧迫骨折を呈することがあります。
このとき問題となるのが「後湾変形」です。
ダーメンコルセットは骨盤〜胸郭までを覆い、 体幹の前屈を制限することで、
- 脊椎の後湾防止
- 椎体の免荷
- アライメント保持
を実現します。
装具選択の目安
- L2より上の圧迫骨折 → 胸椎用が選択されやすい
- L3より下の圧迫骨折 → 腰椎用が選択されやすい
ただしこれはあくまで目安であり、 最終的な判断は医師の指示に従います。
▶ 高さ設定について
・剣状突起にかかる程度
・鎖骨下3cmまで
・胸郭下部まで覆う
症例によって細かく指示されるため、 完全に個別設計に近い装具となります。
・剣状突起にかかる程度
・鎖骨下3cmまで
・胸郭下部まで覆う
症例によって細かく指示されるため、 完全に個別設計に近い装具となります。
まとめ
ダーメンコルセットは、
- 軟性ながら体幹を安定させる装具
- 高さによって固定範囲が変わる
- 圧迫骨折を中心に幅広く使用される
という特徴があります。
特に重要なのは「高さ=効果」である点です。
臨床では必ず医師の指示に従い、 適切な高さ・固定範囲で作製する必要があります。
