ばね指とは?装具の種類・適応・固定の仕組みを義肢装具士が解説
装具
更新:2026-04-01
ばね指のメカニズム。
繰り返される腱鞘との摩擦で炎症を起こした腱が、腱鞘をくぐりにくくなります。
手掌・基節骨背側遠位・中節骨掌側遠位の3点で固定し、PIPを伸展位に保持します。
屈曲後にはPIPのバネで伸展位に戻ります。
ばね指は、指の付け根にある屈筋腱と腱鞘が炎症を起こし、腱が引っかかることで指の曲げ伸ばしがスムーズにいかなくなる、腱鞘炎の一種です
このページでは、ばね指とそれに用いられる装具の種類と仕組みについて、現役義肢装具士の視点でわかりやすく解説します。
ばね指とは?
病態・症状
- 弾発指とも言います。
- 指の掌側には屈筋腱が通る腱鞘がありますが、腱と腱鞘の摩擦が繰り返され炎症(腱鞘炎)が起きることがあります。
- その腱鞘炎がひどくなると腱の一部が腫脹し腱鞘の間を通りにくくなります。
- この時点で引っかかりを自覚しますが、さらにひどくなると屈伸が困難になり、無理な曲げ伸ばしをするとバネを弾いたような動きをし、この時点で「ばね指」と呼びます。
- 腱鞘炎による疼痛、腫脹、熱感が生じます。
- 症状が朝方に強く、日中使っていると症状が軽減することもあります。
原因
- ホルモンバランスの変化が起こる更年期や妊娠出産期の女性や、スポーツや仕事で手をよく使う人に多く発生します。
- 糖尿病・リウマチ・透析患者にも多く見られます。
治療
- 保存的療法ではシーネや装具で外的固定、もしくは腱鞘内ステロイド注射を行います。
- この注射は有効なことが多いですが、3か月ほどで再発することもあります。
- 症状がひどくなると腱鞘切開などの観血的療法が用いられるそうです。
装具
- カペナスプリントが最も一般的とされています。
- 手掌・基節骨背側遠位・中節骨掌側遠位の3点で固定し、PIPを伸展位に保持します。
避けた方が良いこと
- 無理なストレッチは避けましょう。
- 疼痛を感じているときは安静が第一です。テーピングや装具での固定が望ましいとされます。
- 無理なマッサージも避けましょう。
- 無理なストレッチと同様に、炎症が悪化する恐れがあります。
- 専門的な知識と判断が必要とされるので、医師の指示に従って適切な治療を受けましょう。
まとめ
- ばね指はよく手を使う人、ホルモンバランスの変化が起きている女性に好発する疾患です。
- 指の屈伸時にバネがはじくような感触があったり痛みを覚えたら、早めに医師の診断を受けましょう。
- 治療方法もばね指の進行度合いによってさまざまな選択をされます。自己判断での無理なストレッチで治そうとせず、医師の指示に従い、適切な治療を受けてください。
