過去問はどう使う?義肢装具士国家試験の正しい演習方法
義肢装具士国家試験の勉強で、多くの人が最初に手に取るのが過去問題集だと思います。
しかし、「とりあえず過去問を回しているけど点数が伸びない」
「何周も解いているのに本番が不安」という声も少なくありません。
この記事では、現役義肢装具士の視点から、
過去問を“点に変えるための使い方”を具体的に解説します。
過去問は「答え合わせの道具」ではない
まず大前提として、過去問は正解・不正解を確認するためのものではありません。 もちろん点数の目安にはなりますが、 それだけで終わってしまうと、過去問の価値を半分も使えていない状態です。
過去問の本当の役割は、 「どこで迷うか」「何を知らないか」を炙り出すことです。 点数そのものよりも、迷った理由や判断の根拠に注目してください。
最初の過去問演習は「制限時間を気にしなくていい」
勉強を始めたばかりの段階で、いきなり本番と同じ制限時間を意識すると、 焦りが先行してしまい、学習効率が下がりがちです。 最初の1〜2周は、時間を測らずに解いて問題ありません。
この段階の目的は、 「問題文の言い回しに慣れること」と 「知らない用語を拾うこと」です。 解けなかった問題よりも、 「たまたま正解したけど自信がない問題」に注目すると、 後の伸びが大きくなります。
過去問を解くときに必ずやってほしい3つのこと
① 迷った理由を言語化する
正解・不正解に関わらず、 少しでも迷った問題は「なぜ迷ったか」を短くメモします。 長文である必要はありません。 「疾患の特徴が曖昧」「適応条件を混同していた」など、 1行で十分です。
② 選択肢すべてに目を通す
正解の選択肢だけを見る癖がつくと、 出題角度が変わったときに対応できなくなります。 他の選択肢が「なぜ違うのか」を確認することで、 判断材料が増えていきます。
③ 分野ごとにまとめ直す
間違えた問題を年度順に並べるだけでは、 復習効率が上がりにくいです。 疾患別・装具別など、テーマごとにまとめることで、 知識が点ではなく線で繋がっていきます。
過去問は「何周すればいい?」という疑問について
「過去問は何周すれば合格できますか?」という質問もよくありますが、 周回数そのものに明確な正解はありません。 大切なのは、同じミスを繰り返していないかです。
1周目は理解が浅くても構いません。 2周目で「あ、このテーマは前に迷ったな」と気付けるようになり、 3周目でほとんど迷わなくなっていれば、十分に力が付いています。 逆に、何周しても同じ問題で迷う場合は、 復習方法を見直す必要があります。
点数が伸びない人にありがちな過去問の使い方
- 答えを覚えるだけで、理由を考えない
- 解説を読んだ気になって終わる
- 苦手分野を避けて周回する
- 間違えた問題をそのまま放置する
過去問は「解く」よりも「直す」時間の方が重要です。 1問にかけた時間より、 その後にどれだけ考え直したかで差がつきます。
過去問演習を続けるための工夫
過去問はどうしても作業感が強くなり、途中で飽きてしまう人もいます。 そういう場合は、 「誤答だけ」「苦手ジャンルだけ」と範囲を絞るのがおすすめです。
スマホで短時間に回せる環境があると、 通学中やちょっとした空き時間でも復習ができます。 私自身も、机に向かわずに問題を回せる仕組みがあったことで、 勉強の心理的ハードルがかなり下がりました。
まとめ:過去問は「振り返り方」で価値が決まる
義肢装具士国家試験の過去問は、 ただ解くだけでは力になりにくい一方で、 振り返り方次第で非常に強力な教材になります。 点数よりも迷いに注目し、 自分の弱点を一つずつ潰していくことが、 合格への一番の近道です。
過去問演習を効率的に回したい方は、 義肢装具士国家試験対策アプリ OrthoQuest のようなツールを併用するのも一つの方法です。 ジャンル別出題や誤答だけ復習を使えば、 限られた時間でも学習を続けやすくなります。
